今回もジャズギターマガジンVol.3に掲載の
小沼ようすけさんアレンジのマイワンアンドオンリーラブを
B1セクションからアナライズしていきます!
12フレットのハーモニクスから始まります。これもCキーならではのサウンド!
2拍目のC#m7、Em69と同じ構成音、CM7(元はF#m7(♭5)でトニック代理コード)へ半音で繋ぎます。
3小節目はハーモニクスではない12フレットのサウンドから1小節目と異弦同音のフレーズが弾かれています。
5、6小節のEm>EmM7>Em7>Em6(Am7)のクリシェはまさにCキーの開放弦がはまっています!ここでも9thがEmサウンドに足されています。
7小節3拍目のE♭M7は元のAaug7の裏コードE♭ 7を想定して、II-Vと解釈。
8小節目のA♭ M7>G7と解決します。A♭M7のフレーズはDm7と両方のコードトーンが弾かれている感じだが、G7一発でオルタード扱いという解釈だろうか。
最後のコードは♭9thが足された6弦から3・X・3・1・0のサウンド。
A3セクション
全体通してAセクションのメロディが昇るのに対し、ベースラインは下降するハーモナイズがされています。
1小節目はパッシングディミニッシュやE♭7(#11)からDm7と繋ぐ流れがテクニックとして学びたいところ。
2小節目の最後もE7のところをG#dimでAm7に繋げています。
3小節目もベースラインのクリシェを意識したサウンド重視のボイシングが選択されている印象です。4拍目はF6のところをFm6でサウンドさせています。
4小節目は3拍目からII-Vを入れていますD♭7(G7の裏コード)からC7へ繋いで
5小節頭のFM7(Dm7の代理コード)へ解決。
6小節目D7のところがC(onD)を記載されているがD7(6,9)というサウンド
4拍目はハイポジションのテンションコードで緊張感を出し、先のソロに向けての解決へつなげている。
7小節目もダイアトニックコードで上昇し、緊張を煽って
8小節目で落ち着いた雰囲気へ解決している。
トップノートもシンプルなラインだが、なかなかインプロヴァイズで出せないような優しいラインが流石だと感じる。
ちょっとアナライズというより感想みたいになってしまいがちですが、
次回ソロ冒頭からなので、アナライズぽくできることを信じて続けていきます!
初回投稿に小沼さんご本人Youtube貼らせていただいています。